[楽譜 スコア] 音楽の国ドイツの系譜学(1) <音楽の国ドイツ>の神話とその起源 ルネサンスから十八世紀【ポイント10倍】
Item Number 3
ISBN 9784787273284サイズ A5ページ数 230序章: <音楽の国ドイツ>の神話といまどう向き合うか 1.<音楽の国ドイツ>という神話−−「最もドイツ的な芸術」/「最も音楽的な国民」 2.ドイツ音楽の「世界化」とそれがもたらしてきた諸問題−−「正典」としてのドイツ音楽 3.ドイツ音楽にナショナリズムはない?−−「普遍的」で「中立的」なドイツ音楽というパラダイム 4.音楽的ナショナリズムへの着目−−1980年代以降の研究動向 5.ドイツの国民国家形成における音楽の役割−−先行研究の概観 6.「ドイツ的=普遍的」という<捻れた>等号関係−−本シリーズの基本的視座と方法 7.本シリーズの構成と各巻の概要 ■第1部: ルネサンスおよびバロック期の音楽理論に見る「ドイツ的なもの」 第1章: ヨーロッパの音楽思想史に見る国民意識の萌芽 1.古いラテン語の諺をめぐって 2.ティンクトリス−−イギリス人に対するガリア人の優位 3.ガフリウス−−「野蛮人」としてのゲルマン人 4.古典古代のラテン語における「gallus」と「cantare」の用法と意味 5.アーロン−−「イタリア人」としてのアイデンティティの登場 6.オルニトパルクス−−「ドイツ人」としての愛国意識の登場 7.フィンク−−「非音楽的なドイツ人」 8.エティエンヌ−−イタリア語に対するフランス語の優位 9.サン=テヴルモンとメネストリエ−−フランスの新古典主義者による解釈 10.マッテゾン−−「ガリア人の自画自賛」に対するドイツ人からの反撃 第2章: アタナシウス・キルヒャーの音楽様式論と「ドイツ的なもの」 1.音楽における国民様式の概念の成立 2.17世紀前半ヨーロッパの音楽文化における国民様式 3.キルヒャーの『普遍音楽』と音楽の国民様式論の体系化 ■第2部: ドイツにおける愛国主義の萌芽とドイツ語オペラ運動 第1章: ドイツ語純化運動と最初期のドイツ語オペラ 1.16世紀ヨーロッパの音楽文化におけるドイツの位置 2.プレトリウスの『音楽大全』に見る愛国意識 3.ドイツ語純化運動と言語協会の設立 4.ハルスデルファーによるドイツ語擁護論と最初期のドイツ語オペラ 第2章: ハンブルクのドイツ語オペラ運動に見る愛国主義 1.ゲンゼマルクトのオペラ劇場の成立 2.ハンブルク・オペラをめぐる論争の展開 3.ハンブルクの愛国的協会とドイツ語オペラ 4.ヨハン・マッテゾンあるいは「音楽的愛国者」 5.ハンブルク・オペラの終焉 *参考文献一覧/第一巻あとがき
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